声に出して読みたい小説の代表格である「夜は短し歩けよ乙女」。
ポップで可愛い表紙に心惹かれた人は多いのでは。
森見登美彦さんの代表作の小説での一つで、不思議な世界観が癖になる作品です。
そんな「夜は短し歩けよ乙女」はAmazonオーディブルで聴くことが出来る作品の一つです。
ここではAmazonオーディブルで「夜は短し歩けよ乙女」を聴いた感想をお届けします。
基本情報
タイトル | 再生時間 | 著者 | ナレーター |
---|---|---|---|
![]() 夜は短し歩けよ乙女 |
8時間 | 森見 登美彦 | 安國 愛菜 |
「夜は短し歩けよ乙女」あらすじ
魅力的で不思議な世界観を持つ「黒髪の乙女」をひたすら追いかける「先輩」。
どうにかして愛しの「黒髪の乙女」の目に留まろうと奮闘する「先輩」の話がベースとなっています。
現実と妄想が交差する、不思議でユニークなラブストーリーです。
「夜は短し歩けよ乙女」は春と夏、秋と冬、それぞれの季節ごとの短編ストーリーをまとめた作品です。
第一章のテーマは春。夜の京都の町でのお酒の話が繰り広げられます。
第二章は夏。京都の古本市が舞台です。独特でテンポ良く、疾走感のある文章が面白い章です。
第三章は秋。個性的なキャラクターが次々と登場します。舞台となるのは主人公が通う大学の学園祭です。
第四章は冬。京都の町に広まる風邪に乙女が立ち向かいます。
Amazonオーディブルで「夜は短し歩けよ乙女」を聴いてみて
私も可愛い表紙に惹かれ、一度原作本を手に取った経験が。
ですが慣れない言葉遣いや文章に悪戦苦闘してしまいました。
「阿呆(あほう)」はまだ分かる。
でも「刮目(かつもく)」や「好事家(こうずか)」は古風過ぎて意味も分からず。
その他にも読み方もあやふやな言葉が乱立され、数十ページで本を閉じてしまいました。
正直とても読みづらい…。
上級者向けの文章に完敗でした。
でもその悩みが一気に解消されたのが、Amazonオーディブルの存在です。
Amazonオーディブルなので当然のことですが自分で難しい漢字を読む必要はなありません。
いちいち調べなくても勝手に声に出して読んでくれます。
読み方さえ分かればこっちのものです。
意味が分からなければ検索するのみ。
こんなに読みやすくていいのかと戸惑ったほどです。
何より良かったのは独特の文章をリズム良く読んでくれること。
一気に小説の世界観に没入することができ、異世界にワープした感覚になります。
「夜は短し歩けよ乙女」の世界にどっぷり浸かれるのはAmazonオーディブルならではだと思います。
声優さんの心地良い声
ナレーションの声が聞きやすく、何度も聞きたくなる仕上がりです。
テンポが良く、長時間でも聞き続けられます。先輩や黒髪の乙女、学園祭の事務局長、李白さんと個性的なキャラクターばかりなのに、見事に演じ分ける声優さんの力量には驚きです。
登場人物それぞれの個性に合わせた役作りはさすがプロでした。
まとめ
Amazonオーディブルで本領発揮する作品「夜は短し歩けよ乙女」。
ぜひ興味があれば一度聴いてみて欲しい作品です。
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